- 2020.08.07
- 2015.12.18
C子とS夫、西へ! イベントレポート「神戸ビエンナーレ」&「六甲ミーツアート」
C子: みなさま、こんにちは、C子です。
S夫: S夫です。
C子: 今回のレポートは初の関西、神戸に来ております。
S夫: <神戸ビエンナーレ>と<六甲ミーツアート>に出展した3つの作品に、弊社の カッティングシートを使っていただいております。ありがとうございます。
C子: 今回はそのうちの2作品をご紹介いたします。
S夫:<神戸ビエンナーレ>は2年に一度のアートの祭典、テーマは”港で出合う芸術祭”です。7つの会場があちらこちらに分散しています。
C子: アートを楽しみつつ、神戸牛を食べましょうというイベントですね。
S夫: そんなの食べていられないくらい、たっくさん作品が出てますから。牛よりも、美しい神戸の海と山と街並みと一体になった作品を愛でましょうね。
C子: 三宮の中心部、 唯一の夜間展示だった東遊園地会場です。「神戸ルミナリエ」の会場として有名ですね。
S夫: 展示のビフォアー、アフターで、辺りの雰囲気がガラリと変わっています。
C子: なるほど。ビフォアーはちょいと地味でしたね。
▲ 東遊園地敷地内 噴水モニュメント
S夫: この噴水モニュメントを基盤に、 地元・神戸芸術工科大学の先生でもある志茂浩和(デジリンパ)さんが作品「GIMON」を制作されまして、ここに弊社のシートが使われていました。
C子: ん? さっきから過去形で言ってます?
S夫: こちらの東遊園地会場と、後ほどご紹介する六甲山の会場も、既に会期が終了しております。あしからず。
C子: ええー。
C子: 幻想的な作品ですね。
S夫: 作品名の「GIMON」とは、疑いの門、偽りの門、戯、擬、蟻という字もあてることができるそうです。
C子: 夜の公園に、エイリアンみたいなのが「ぬぉー」っと現われたときは、ちょっとビックリしました。
S夫: 映像はぜんぶで4パターン用意されています。
C子: ところで、”デジリンパ”って、何ですか?
S夫: 今回の作品で立ち上げられた制作ユニット名です。琳派の精神を現代に置き換えようという「デジタル琳派」の略です。
C子: 静止画ではわかりにくいという読者のために、少々ネタバレをお願いします。
S夫: 中心の奥まったところに、幅1メートル強、高さ5メートルほどの縦長のスクリーンが設置されてまして、その手前の左右両側は合わせ鏡になっています。
C子: ああ、それで、万華鏡みたいな感じに見えるんですね。
S夫: 合わせ鏡の効果でしょうね、映像がググーッと迫って見えてくるという。
C子: プロジェクターはどこにあるんでしょう?
S夫: スクリーンの後ろに隠れてます。スクリーンをキャンバスがわりに、画材は光、という作品です。
C子: ここで素朴なギモンが。どの辺りにシートが?
S夫: ふふふ。わかりませんか。ヒントはARTICLE初登場、そして”これまでにない使われ方”です。
C子: それ、ヒントになってないです。
S夫: 答えは、映像作品が投影されている黒いスクリーンです。
C子: エッ? これって液晶パネルじゃないんですか。
S夫: こんなおっきい液晶なんかありませんて。透明なアクリル板を縦2連でスクリーンとして立てているんです。
C子: なるほど。でも、カッティングシートにスクリーンなんてありました?
S夫: あるんです(大イバリ)。その名も「ライト・ライト スクリーン・ビー」。
C子: やったら長い製品名ですね。
S夫: 何をおっしゃいますか。高輝度、高コントラスト、広視野角、高ゲインで無異方性、作業性も良いという、プロジェクションスクリーンとして最適なシートです。
C子: 見本帳のテキストを棒読みしないでください。いや、でもたしかにキレイに映ってますね。
S夫: でしょ。
▲ カッティングシート「ライト・ライト スクリーン・ビー」サンプル
S夫: ちなみにライト・ライトシリーズは、3年前に「hikari」も出しています。
C子: 「ライト・ライト スクリーン・ビー」、この「ビー」とは?
S夫: ブラックの「B」に決まっとります。白いシートの「スクリーン・ダブリュー」もありますから、分けませんと。
C子: 白の? ダブリュー???
S夫: ホワイトの「W」ですよ。ニブいですね、S子さん。
C子: 読者のみなさま、ボケ、ツッコミのネタではありません。真面目な話です。
C子: 今回「GIMON」では、どんな貼り方をしているんですか?
S夫: プロジェクターがある側、映像をあてる側にシートを貼っています。透明のアクリルを透かして、作品映像が外側から見えているんです。
C子: ふつーの映写と逆ですか。プロジェクターも見えてませんもんね。
S夫: 真っ黒いシートですから、光は通しても、中までは見えないんです。
C子: しかも、シートだから、ジャストサイズのスクリーンも出来たという。
S夫: 作家さんからの最初のご相談も、その辺りの納まりも綺麗にしたいということでした。
C子: 「スクリーン・ビー」は、ほかにどんな使われ方をしているんですか?
S夫: ウィンドーディスプレイのガラスの裏側に貼って、通りに向かって映像やスライドショーを流したりもできますね。
C子: なるほど。 イベントが終わったら、シートを剥がせば、あら元通り。
S夫: スクリーンを立てられない、立てたくない場合に有効です。曲面にも貼れますし。過去には2011年に大阪の堂島ビエンナーレでも使われております。
▲ 「堂島リバービエンナーレ2011」杉本博司×永山祐子「NO LINE ON THE HORIZON」
S夫: さて、三宮から離れて六甲山にやってまいりました。
C子: 23日で終了した<六甲ミーツアート>の会場です。こちらは山全体に会場が分散してます。
S夫: そのうちのひとつ、8年前に惜しまれつつ閉館した 旧六甲オリエンタルホテルの会場です。ちなみにこちらのチャペルは安藤忠雄さんが設計した《風の教会》です。
(作家より写真提供、以下同じ)
C子: おおっ、ホテルの窓という窓がショッキングピンク!
S夫: 建物などの窓を埋め尽くす「Signs of Memory Pink Windows Project」シリーズで有名な、原 高史さんの作品です。
C子: 閉館してからは廃墟だったそうですが、可愛らしいですね。
S夫: これが、アートの力なんですね。
C子:「Signs of Memory Project」というのは、その建物に縁もゆかりもある人たちに原さんがインタビューされて、その人それぞれのストーリーに触発されて生まれた言葉やら絵を作品にしているそうです。
S夫: 今回は聞き取り対象を六甲山全体に拡げています。六甲山にゆかりのある13人の方々の想いや記憶から、本展オリジナルのキャラクターが誕生しています。
C子: あっ、窓の中に女の子がいる。この子がオリキャラですね。
S夫: ロッコちゃん、もとい、ロッコさんです。
C子: 六甲山 → ロッコさん。なるほど・・・。
S夫: こらこら、笑うとこじゃないですよ。大事なコンセプトです。会期中、会場を訪れた人たちと一緒にロッコさんも成長していくんですから。C子さんも成長してください。
C子: ・・・。(← 言い返せない)
S夫: さて、ここで問題です。 シートが使われているのは、どこでしょう?
C子: うーん。テキストと数字の黒い文字が、シートの切り貼りではないかと。
S夫: ピンポーン♪ ちょっとは成長しましたね、C子さん。
C子: 手で描くよりもシートのほうがきれいに仕上がりますもんね。
S夫: 黒のベタが大きいところは、原さんが描かれていて、それ以外の部分がシートです。窓の数は1から34までたくさんありましたから、学生さんたちも制作に参加しています。
S夫: シートはこんなふうに大勢でつくる場合にも向いています。作業も簡単ですし。
C子: 昨年の横トリで、やなぎみわさんが「移動舞台車」を制作されたときみたいな。
S夫: そうです。あの時は、ボランティアさんたちが手伝ってくださって。
C子: <スマートイルミネーション横浜>にも昨年に続いて【光のらくがき】を出展したり、今年の秋もカッティングシートはアートやイベントに大活躍でしたね。
こんなことしたいんだけど、シートでできるかな〜となにかお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
C子: 神戸に作品を見にきたときは秋でしたが、あっという間に師走に。
S夫: 来年もこの[Hello!CS] ともども、弊社製品をお引き立てくださいますよう、よろしくお願いいたします。
神戸ビエンナーレ
会期:2015年9月19日~11月23日(終了しています)
公式サイト http://www.kobe-biennale.jp/
六甲ミーツアート
会期:2015年9月12日~11月23日(終了しています)
公式サイト http://www.rokkosan.com/art2015/