- 2020.08.07
- 2020.08.07
新商品「セプテットフィルム」の最新事例!
▲ 高さ約2.3m、外周約19m、街路樹と室外機を守るようにして設置された楕円形のフェンス
東京・渋谷のスクランブル交差点に面した街路上に、この夏設置された空調室外機を囲うフェンス。SHIBUYA文字部に中川ケミカルの新商品「セプテットフィルム」が使われました。
場所は地下通路と路上を結ぶ駅のA5出口付近。人の往来が絶えることのない、渋谷の顔とも言えるところ。渋谷駅周辺は、世界を牽引する新しいビジネスやカルチャーを発信するステージ「エンタテイメントシティSHIBUYA」の実現を目指し、駅周辺では大規模な開発プロジェクトが進行中です。
このフェンスをデザインした菊竹雪さんに、セプテットフィルムを採用した経緯から施工までのお話をお伺いしました。
渋谷という雑踏の中でシートが美しい輝きを放つ、仮設空調室外機置場フェンス
東京・渋谷スクランブル交差点に面した舗道に設置した楕円形フェンスは、地下街の改修工事に必要な空調室外機を囲っています。白色のアルミパンチングメタルに「SHIBUYA」という文字表現を加えました。意図的にシースルーにして見る人に圧迫感を与えないようにした一方で、小さいながらも印象的な場所にしたいとの思いがありました。
通常は、清潔で明るい真っ白のフェンスです。雑多な景色の中で白色が一番目立つと考えました。しかし、「SHIBUYA」文字部にのみ、季節毎等のテーマに合わせてシートラッピングを実施し、常に変化し続ける渋谷の魅力を発信する計画です。
その第一弾として、虹色に輝くグラデーションと渋谷のイメージが重なり、発売されたばかりの「セプテットフィルム」を採用させていただくことに致しました。光の反射が強いことが心配でしたが、「セプテットフィルム」の上に「フォグラス」を貼ることで反射が抑えられるとCSデザインセンターから提案頂いたお陰で問題をクリアにすることができました。実際に見ると、アルミパネルが曲面なので、光のあたり方で想像以上に色が変化することに驚きました。曇り空と太陽が当たったときで見え方が変わりますし、雨に濡れた時の色も魅力的です。昼間と夜間でも全く違う雰囲気になります。ひと時も同じ表情を見せないシートの魅力が渋谷で存分に発揮できていると思います。(菊竹 雪さん)
菊竹 雪 プロフィール
グラフィックデザイナー、東京都立大学教授
CSデザイン大賞(2002)、CSデザイン金賞(1998, 2000)受賞
CSデザイン賞学生部門審査委員(2002〜)
著書「菊竹雪のスーパーグラフィック」青幻舎(2018)
http://www.yuki-kikutake-design.com
▲ 色味が異なる2種類のセプテットフィルムを交互に貼っている。曲面に貼ったことでセプテットフィルムの特性が最大限に生かされている
▲ 渋谷駅構内(JRと京王井の頭線の連絡通路)からの眺め。虹のような発色は維持され、渋谷という雑踏の中で美しい輝きを放つ
さまざまな色に変化する「セプテットフィルム」
▲ 中川ケミカル CSデザインセンターの空間を使ったセプテットフィルムの展示
貼る下地や見る角度によって、さまざまに表情を変えるセプテットフィルム。ガラスに貼って空間の印象をガラリと変えたり、不透過の下地に貼っても、また違った色の変化を楽しむことができます。スリガラス調のフォグラスや、黒やグレーなどと貼り合わせると表現の幅はさらに広がります。さまざまな色の変化を楽しめる素材です。
セプテットフィルム製品情報
https://www.nakagawa.co.jp/catalog/detail.php?item=1259
▲ 2種類のセプテットフィルム 左:マゼンタ系のセプテットコーラル、右:シアン系のセプテットアクア
▲ 左:カッティングシートの白にセプテットコーラルを重ね貼り、右:カッティングシートの黒にセプテットアクアを重ね貼りした場合のサンプル
▲ 中川ケミカル YouTube公式チャンネル「セプテットフィルムの展示」
組み合わせ次第で広がる表現の幅
セプテットフィルムはフォグラスとの組み合わせが非常に良く、重ねて貼ることで色の見え方はさらに変化します。具体的なイメージを掴みやすいように、CSデザインセンターではセプテットフィルムによる空間展示を行なっています(展示期間:8月17日〜9月30日)。
▲ セプテットフィルムの上からフォグラス C-25の切文字を重ね貼り
CSデザインセンター ショールームにてセプテットフィルム展示中!
展示期間:2020年8月17日(月)〜9月30日(水)
https://nakagawa.co.jp/news/2020/08/19/2222/