- 2020.08.07
- 2019.06.19
C子とS夫のお悩み相談室「中級編 目隠しシートでパーテーションをデザインしよう!」
今回のC子の悩みは・・・?
C子:うーん、うーん、うぅーーん。
S夫:お腹でも痛いんですか? C子さん。
C子:オフィスの打ち合わせスペースに目隠しを施したいと頼まれまして、悩んでいるんです。
S夫:また、これ見よがしに困って、僕を引き込もうとしていますね?
C子:シートを使ってカッコよくしたいんですよ。例えば「フランクフルト編」で紹介された事例みたいな感じで。
S夫:あれは、カッティングが凝ってるので、加工費がかかっちゃいますよ。
C子:それじゃ、今回はベタ貼りのデザインでアドバイスをお願いします。それで、お土産を買ってきてくれなかったことチャラにしますから。
S夫:2年経っても言われるんですね。
▲ CSデザインセンター
S夫:昨秋リニューアルした、弊社のショールーム CSデザインセンターで打ち合わせしましょう。
C子:さりげなく自社ショールームに誘導するあたり、S夫さんは社員の鏡。
S夫:カットサンプルは800種類以上、ご用意しております。
シートを使用する場所やデザインの条件
①使う場所
オフィスの打ち合わせスペース
②貼る場所
パーテーションのガラス面。賃貸物件なので、現状復帰が容易な素材で
③デザインイメージ
シンプルで、オフィスや周辺の雰囲気を壊さないもの
④目隠し度合い
完全に隠すのではなく、打ち合わせをしている人物の存在がわかった方がよい
S夫:シートなら、これらの条件をクリアできます。
C子:デザインに見飽きても、シートなら変化をつけやすいですしね。
S夫:ちなみにご予算は?
C子:未定です。”松・竹・梅”の3パターンから、検討したいと。
S夫:では、お値段的に優しいものから、見繕っていきましょうか。
候補1.フォグラス(Foglas):お値段「梅」=低価格帯
▲ フォグラス(Foglas)のサンプル帳
S夫:透明なガラスに貼るだけで、スリガラス調になるフォグラス(Foglas)です。「サンドブラウン」と「サンドスモーク」は濃すぎるので、今回は除外しましょう。
C子:ほかの5つのシートで、目隠しになりそうなのは・・・。
S夫:「サンド」と「サンドホワイト」の2種ですね。サンプル帳よりも大きいアクリルプレートで、透け感を比較してみましょう。
▲ アクリルに貼られたシートサンプル。左から薄い順に、C-25、C-45、C-16「サンド」、C-718「サンドホワイトA」、フォグラスC-714「サンドホワイト」
C子:うーん、実際に使うとどんな感じになるのかなぁ。もう少し大きいサンプルはないですか?
S夫:此処(CSデザインセンター)で撮った施工イメージがありますよ。
C子:なぁんだ、最初にそれを見せてくださいよ。
S夫:いやいや。商品を見て、触ってからの方がイメージを掴みやすいし、いろいろ試しているうちに気づくこともあるんですよ。
▲ フォグラスC-714「サンドホワイト」 全面貼り
▲ フォグラスC-718「サンドホワイトA」 全面貼り
C子:C-714「サンドホワイト」は、ちょっと白が強いかも。
S夫:選ぶ基準のひとつは、どの程度「見えなくするか」「見えてもよいか」ですね。
C子:はっ、そうか! ちょうどいいボカシ具合になるかどうかは、人が座る位置とパーテーションとの距離にもよるんだ!
S夫:そこは重要なポイントです。確認しといてください。
▲ フォグラスC-16「サンド」 全面貼り
▲ フォグラスC-45 全面貼り
▲ フォグラスC-25 全面貼り
S夫:この写真の場合、パーテーションと人物との距離は50cmくらいです。
C子:うーん、C-45とC-25は、ちょっと見えすぎちゃうかなぁ。
S夫:ちなみに、目隠しでよく使われているのは、C-16「サンド」になります。
▲ フォグラスC-16「サンド」 全面貼り
▲ フォグラス C-16「サンド」帯状に一部貼り、足元と天井が見える状態
S夫:シートを全面に貼る必要はなくて、足元と頭より上をカットすれば、費用もカットできます。
C子:「フランクフルト編」で見たような、縞とか格子模様にしてもおしゃれですよね。
S夫:加工費がかかりますけどね。
C子:うーん、悩ましい。
S夫:続いて、ちょっとお値段が上がりますが、フォグラス プリントグラデーションをご紹介しましょう!
C子:それはもしや、3月に発売されたという新商品?
S夫:そうです! フォグラスシリーズに待望の柄タイプが仲間入りしました!
候補2.フォグラス プリントグラデーション:お値段「竹」=中価格帯
▲ 左から、フォグラス プリントグラデーション FP-001「カスミ」、FP-002「コナユキ」、FP-003「ユウダチ」
S夫:フォグラス プリントグラデーションには、ドットの小さい「カスミ」、ドットが大きい「コナユキ」、雨をイメージした「ユウダチ」の3種類があります。
C子:ドットの大きさやストライプの線が、均一ではないんですね。
S夫:上下にグラデーションをつけた、微細なデザインになっています。
C子:確かに、遠目には絵柄とわかりません。
S夫:そこが良いんです。上品なんです、フォグラス プリントグラデーションは!
C子:そのぶん、お値段もアップするという。
S夫:フォグラス プリントグラデーションは、貼ると、飛散防止にもなって、紫外線(UV)も99%カットするスグレものですから。
C子:日焼けが気になる季節、UVカットはウレシイ機能です。
▲ フォグラス プリントグラデーションFP-001「カスミ」+FP-099「ベースホワイト」の施工例
S夫:上の写真は、ガラスの下半分に、ボカシが均一なフォグラス プリントグラデーションのFP-099「ベースホワイト」を貼って、上半分に小ドットのFP-001「カスミ」を貼った場合のイメージです。
C子:遠目には、ドットだとわからないですね。
S夫:でしょ♪
▲ フォグラス プリントグラデーションのFP-001「カスミ」の施工例
S夫:このような微妙なグラデーションも可能なのですよ、フォグラス プリントグラデーションは。
C子:商品名を連呼しまくるS夫さんの声が二割り増しで大きい、鼻息も荒い。
S夫:新商品ですから、推しますとも!
C子:あの、ショールームのパーテーション(下の写真)に貼られているのも・・・?
S夫:フォグラス プリントグラデーションですよ! やっと気がつきましたか、C子さんっ。
▲ CSデザインセンターのガラスパーテーションを使った施工例
S夫:フォグラス プリントグラデーションの施工展示は、8月末までの予定です。この機会にぜひ足をお運びください。
C子:選ぶ側にしてみれば、これくらいのボリュームで見られるのはいいですね。わかりやすい。
S夫:ショールーム改装の際に、そのあたりも考慮しました。
候補3.IROMIZU(イロミズ):お値段「松」=高価格帯
S夫:最後に、IROMIZU(イロミズ)でデザインを考えてみましょう。
C子:「松」バージョン、お高いんでしょうね。
S夫:それなりに。屋外でも使えて、発色もきれいなハイスペックなシートですから。組み合わせ次第で無限の色数を出せるのも魅力です。
C子:重ね貼りできるのが、シートの良いところ。
S夫:これまでモノクロの案ばかりでしたが、色を差したり、色を暗くすれば目隠しにも応用できます。
▲ 表面にIROMIZUオレンジ系11-100ic+裏面に墨系B-100icを貼った事例
C子:なるほど。墨色を重ね貼りすることで、こういった色合いも出せるんですね。
S夫:こういうアンバー系の色はシートではないと思うので、覚えておくと便利ですよ。
C子:透過素材のなせるワザですね。
S夫:IROMIZUはグラフィカルな表現にも向いています。ほら、一緒に見に行った「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2016」の曽谷朝絵さんの作品とか。
C子:《風の色》、その名の通り、美しかった!
▲ 廊下側にIROMIZU白系W-100ic+内側にフォグラスC-25を貼っている例
C子:CSデザインセンターのオフィスまわりも、シートで目隠ししていますよね。
S夫:パーテーションに、IROMIZUの白とフォグラスを貼っています。
C子:異なるシリーズの合わせワザもアリなんですね!
S夫:外からは中がよく見えず、お客さまが見えたときにはすぐに気付ける、適度な濃度になっています。IRMOIZUの白系W-100icは、けっこう良い仕事をするんですヨ。
まとめ
C子:フォグラス、フォグラス プリントグラデーション、IROMIZU、この3つで。
S夫:シートの濃淡と価格帯を比較すると、下の図のようになります。
C子:なるほど。して、肝心のお値段は?
S夫:そのあたりは、ケースバイケースなので、営業と相談してください。
C子:わかりました。これだけ候補と資料があれば「松竹梅」コースでプレゼンできます!
S夫:イチオシは、わかってますよね?
C子:フォグラス プリントグラデーションの「ユウダチ」が気に入ったので、推してみます。
S夫:よしよし♪
▲ フォグラス プリントグラデーションのFP-003「ユウダチ」
S夫:今回のC子さんからの「相談」は、CSデザインセンターで実施している「アドバイスサービス」でしたね。次回から予約した方が良いですよ。
C子:えー、面倒くさーい。
S夫:こらこら、無精しないの。適任のスタッフが外出中の場合もありますし、相談内容を予め伝えておいた方が打ち合わせもスムーズですから。
C子:はーい。
C子:この「C子とS夫のお悩み相談室」、評判が良いみたいですよ。
S夫:え、ホントに?
C子:「基礎編 素材選び 〜夏だ!セールだ!カッティングシートだ!編」や「基礎編 カットデータの作り方 ~入稿前に要チェック!3つのポイント」は、今でもコンスタントにアクセスがあるんですって。
S夫:ご利用ありがとうございます!
C子:今さら聞けない素朴な疑問をどストレートにぶつける生徒の筋が良いんですね。
S夫:無茶ぶりに難なく応じる先生が良いからです。
C子:次回もお楽しみに!