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  • 2016.11.30

空間を色で着せ替えよう!展 Sogen office(第19回CSデザイン賞/準グランプリ)

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第19回 CSデザイン賞 準グランプリ
空間を色で着せ替えよう!展 Sogen office/span>
ディレクター/五十嵐 久枝[(有)イガラシデザインスタジオ]
デザイナー/藤田 学[(有)イガラシデザインスタジオ]
ライティングデザイナー/山下 裕子[(有) ワイ・ツー・ライティングデザイン]
家具製作/北川 陽史
クライアント/(株)中川ケミカル
施工/高橋 晋
フォトグラファー/小林 雅央

 
この”空間を色で着せ替えよう!”展は、CSデザインセンター内部を3回連続して【色】でチェンジさせようという企画。空間と相性の良いペールトーンをメインに使用し同じ空間が、カフェ→オフィス→キッズスペースと様変わりさせる半年間の展示空間。
第2弾は、Sogen office。
仕事をしたい場所はどういうところなのかと自問自答した時に、爽やかな風を感じる“草原”がオフィスであったら、、、と夢みたいな想像が始まりです。実際の草原では、強風や雨も暑さ寒さも受け入れなければなりませんが、空調や照明を使って空気や光の環境をコントロールする快適なオフィス空間を、色を加えて気持ちの安らぐ草原にするという挑戦になりました。
草のイラストは風に吹かれてゆっくりと、ゆらゆら揺れている印象の輪郭にしていますが、オフィスの装飾という役割の他に、パーテーションとしても応用出来るよう高さを調整しました。目線から人の背丈が隠れる高さまで緩やかに傾斜した高さに設定し、見えていても意識させない仕切りとなります。植物からインスピレーションした小さなテーブルとスツールは、使用することができ、そこでノートパソコンを広げて仕事をしていただこうと電源も用意されています。パーソナル空間とミーティング空間をレイアウトしています。
ショールームとギャラリーを仕切るガラスパネルとオフィス内部のガラスパーティションでは冬間近の展示期間に合わせた季節の移り変わりを表現しています。若葉色の緑から、淡い緑、黄味色を帯び、そして白へだんだんと冬に向かって草が凍っていくイメージです。曲線の重なり、表裏の色の重なりと間仕切りの重なりとが影や奥行きをつくり出し、ちいさな点滅光は蛍を模し、人の気配や、場の空気感、時間の流れのようなものを優しく、曖昧にしてくれる人工的な自然空間の提案です。

 
 
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